2016年11月6日日曜日

ガードマンの3つの武器

 すべての…いや、大抵のガードマンなら警備業法15条のことはよく知っていると思います。

 そう、我々ガードマンは一般私人となんら変わりはなく、エラそうに合図出したりしても、他人になんら強制や強要できる立場でないことを忘れてはいけない。そして個人や団体の活動を邪魔してはいけない(15条意訳)。これは多分現任教育が行われるたびに手を変え品を変え言われていると思うので、まっとうな警備会社のガードマンならよくご存知だと思います。

 これはまぁ昔のガードマンが警察官のように振る舞って数々の非行(盗みやおおくの強要)を行った反省により強調されている部分ですが、実際に現場に出ているガードマンにすれば、「は? そんじゃ誘導したって無視されても文句言えない? そんな状況でどうやって事故起こさずに誘導すんだ?」って気になる方もいるでしょう。

 そこで現場を通行する第三者の方々にお願いして協力をしていただくわけです。だから立場としてはまず頭を下げる! こちらのお願いを聞いてもらうのですから(笑)。この時点で「なんで悪いことしたわけでもないのに初めから頭下げなきゃいけねぇんだよwww」と、ふつうの人は思うでしょうが、これがガードマンの前提になっているのです。「ファッ?!! そんな仕事ムリでしょwww」と思いましたか? え?「一日ナンボの安い日当稼ぐために毎日文句言われて一日中頭下げるくらいなら他の仕事探すわ!」 ですって?! 

 で、ですよねー…。なんで興味持ってもらうために始めたブログでやる気削ぐようなことばっか書いてるんですかねwwww 墓穴しか掘ってねぇよコレwwww
 
 と、ともあれ、そんななかで第三者の協力を得るために我々ができること、わずかながらありまぁす!(CV:小保方晴子)

 まずひとつは態度! 普段立哨しているその立ち姿は、通行する人々に目の端で捉えられています。その目に映る姿が、腰を曲げてカラーコーンに寄っかかっているようなものなら、「あぁ、おじいちゃんがんばってるのね」と思われるかもしれません。ですが、我々は交通の安全を担保するために立っているのです。憐れみではなく、「おぉ、堂々と立ってキビキビしている!」という印象づけをして、「あの人の誘導なら間違いないだろう」と見せつけなければ相手は積極的に協力しようなどとは思わないでしょう。交差点でオロオロしているガードマンが不安そうに出す合図を信用してくれる人はいません。たとえ間違っていても、「この現場の安全はオレが守るッ!」くらいの自信を持って臨んでください。

 ふたつ目は声掛け! 例えば段差があって、自転車など降りてもらわなければならないような時、手で制止して「自転車は降りてください」ではなく、「申し訳ありません! 工事で段差ができているのでわたしが自転車お持ちしますので、お手数ですがこの先降りて通行していただけますか?(長いか)」まで言えば、印象変わるでしょう。

 車やダンプのバックを誘導するときも、相手に聞こえるよう声は出せていますか? オーライ、あるいはストップ。聞こえてこその誘導ですよ。バックを見る時はオーライとストップだけでなく、状況によっては「もっとゆっくり」とか「もうちょい右(左)」とか言えればもっと細やかに伝わります。前回も言いましたけど、誘導はコミュニケーションです。

 みっつ目が合図! 進行にしても、停止にしても、より大きく、高い位置で見やすいようにわかりやすい合図を出してあげてください。大げさなくらいの方がいいんです。そして機敏にメリハリをつければなお良いでしょう。おおきな動作で動いていると、傍目にも「あいつよく動いてるな」と思われるでしょう。

 この態度、声掛け、合図をしっかり組み合わせて使えば、相手にがんばっているのが伝わり、より協力を得やすくなるでしょう。「あいつの誘導だったら協力してやってもいい」「あの人の合図なら間違いないだろう」と思わせる。常にそういう仕事を目指してください。

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