2016年11月5日土曜日

誘導ってなんだろう?

 そもそも交通誘導って何でしょう? 普段働いているとこういう本質的なことって置き去りで日常過ごしてしまいます。少し落ち着いたときにでも、こういった本質的なことに思いを馳せるのもたまにはいいと思います。

 道路や建築などの現場で工事による渋滞を防ぎ交通の円滑を図るために人や車を誘導するのが交通誘導です。そして誘導の本質はコミュニケーションです。

 工事現場等で人や車が円滑に通行するためには片側交互通行になったり、歩行者通路を車道に作ったりします。そしてそのために合図や声掛けなどの案内をするために交通誘導員がいます。それなのに、工事現場の片隅に立つガードマンは所在なげに通行人に無言で手だけを出して誘導をしたりしています。

 でもそれだけだったら、いっそ看板立ててりゃよくないですか? せっかく人が立っているのだから、声かけて案内すればいいじゃないですか。お金貰って立って(誘導して)いるのに、看板や電柱のような、他人にとっては「風景」のような存在でいることに意味はなくないですか?

 通行人からしたら余計なお世話かもしれませんが、それでも、声をかけて頭を下げる。それが歩行者誘導なのです。無視されようが、丁寧に声をかけ案内する様は、監督からみると懸命に映るはずです。そのひたむきな姿は、現場で働く他の人たちになにか良い影響を与えるかもしれない。まずは笑って声を出してみてください。

 もう一度言っておきますが、誘導はコミュニケーションです。止まって欲しい、向こうに回って欲しい、ゆっくり進んで欲しい、現場ではいろいろな状況があって、通行する人や車にこうして欲しいという意思を伝え、そうなるように誘い導くのが交通誘導です。そのため、多少大げさでも大きくわかりやすい合図を出し、声をかけるのです。そして、現場を行き来する人たちが不快な思い、不安な思いをしないようにしてあげてください。あなたの声掛けで笑顔になる人もいるかもしれない。そんな誘導を心がければ、現場の雰囲気も変わるかもしれません。

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