2016年11月26日土曜日

「打ち合わせ」 してますか?

 「ダンプ下がるから後ろ見て!」職人さんによく言われますよね。

 反射的に「はい!」なんて返事をしてしまいますが、運転手さんはどうするつもりかわかっていますか?

 ・移動する目的
 ・どこまで行くのか
 
 これがわかっていないと、正確に誘導することはできません。

 実際 冒頭の言葉を投げかけられ、言われるままにバックを見ていたのに、どこまで下がるかがわからずに「あれ? ぶつかっちゃうよ??」と思いながら停止させることができずにぶつけてしまったという事例もあります。

 「ストップ!」という言葉は、否定的な意味を包含しているため、心理的に声に出しづらい部分はあります(相手にダメ! と言っている気になる)。

 運転手からすれば当然「ガードマンがいるんだから大丈夫」と思っています。それなのにぶつけてしまったら? どうなるか、わかりますよね?

 ぶつかる前には確実に「ストップ!」と言うためにあなたがいるんです。その責任を忘れないでください。

 あ、やべぇな。と思ったら、ここぞとばかりに「ストーーーップ!!」とでかい声出しましょう。気分いいですよ(笑)。

 話がそれましたが、正確な誘導は、相手の目的と、どこまで行くのかがわかってなければできません。

 ですので、急に「ちょっとバックするから後ろ見てね!」と言われても、「どこまで下がります?」とか「左うしろにプレートあるの見えます?」とか確認することが大切です。

 「打ち合わせ」といえば少しおおげさですが、それくらいの細かい意思疎通を場面場面ですることによって、より正確な誘導が行えるのです。また、そうやって細かく話し合いをすることによって、「あ、こいつわかってるな」と思わせることができます。そうやって信頼を積み重ねれば、いろいろと動きやすくもなると思います。

 何度でもいいますが、誘導の本質はコミュニケーションです。必要な打ち合わせをしっかり行って、より確実に誘導してあげてください。

2016年11月25日金曜日

気温の急変にはお気をつけを。

 平成28年11月24日、みぞれが降る寒い朝、隊員が亡くなりました。現場に上番した直後、施設の入り口で心筋梗塞か類する病変が起こったらしく、そのまま帰らぬ人に…。

 発見されたときにはすでに事切れていたようで、警察などが現場を見た際「ご遺体」という言葉が出ていたそうです。73歳。つい2日ほど前に少し談笑したときはいつもどおりお元気そうでした。いつも笑顔で話しかけてくれる優しい人で、個人的にも好きな方だったので何とも言えない気分です。いつか人は亡くなってしまうものだとしても…。急激に寒くなった日だし、ヒートショック的な負担が体にかかったのも原因だと思います。

 警備員は高齢な人がおおく、これからもこんなケースはだんだん起こると思います。生きてりゃいつか死ぬんだとはわかっているものの、やるせない気分です。

 ご家族に連絡したり、警察に勤務形態を聞かれたり、いろいろ大変でした。特に警察がしんどい。まぁ悪さしてるわけじゃないんだけど、しんどいんですよね(笑)。

 現場は残っているので、また新しい隊員を補填しなければ…。給料安いから隊員集めるのがまた大変です。

2016年11月18日金曜日

給料の査定と現場手当てとか考えたり…

 また片交やってきました(またか)。

 しんどいですね、バスどおりでの片交(ヽ'ω`)。

 現場によって料金変えた方がいいな、と思いました。片交手当てつけるとかしないと、隊員も現場選ぶクソ野郎ばかりだからな(溢れる本音w)。

 今弊社では、入った時期によって隊員の賃金が違ってて、そういうのって簡単にバレちゃうんですよね。そんで料金の高いあいつとは組まねぇ、みたいに言うやつもいて、配置に苦労してます(笑)。

 お客さんと値段交渉して少し請ける値段上げたことだし、早く給料上げる方向で実力や会社への協調性なんかで査定して変更しないとなぁ…。
片交できる人間限られてるのにこんな現場ばかりで辛い(笑)

2016年11月15日火曜日

現場で考えるべきこと

 普段現場に立っている時、何を考えているのかと言うと、9割以上が「早く終わんねぇかな…」あるいは、「今日何時に終わるんだろ…?」だと思います。正直一日の給料が決まっているわけですから、より早く終わった方がよりお得ですもんね。

 それはさておき、ガードマンと言う立場で現場を回すことを考えた時、しておいた方が良いことがあります。それは、「次に何が起こるか」を考えておき、「そのための準備」をしておくことです。

 例えば水道工事の現場ならおおまかに ①舗装を剥がす ②土を掘る ③配管 ④埋め戻し ⑤転圧 ⑥舗装を引く という流れがあります。

 最初の①の部分では現場の工事作業帯に空のダンプがまず入りますよね。ユンボで剥がした舗装を積み込むことから始まりますから。ダンプは道路の上りから来る? 下りからくる? 作業帯のどこから入る? 入るのはダンプの前(頭)からそのまま? 後ろ(ケツ)からバックで? この疑問に対して、「向こうからダンプがやってきて、ここで頭を振って作業帯の後ろからバックで入る」までわかっていれば、ある程度コーンバーを外しておいて、「ダンプが来たらあそこで合図を出してここのカラーコーンをずらして誘導しよう。」くらいまでの準備ができるはずです。ここまで予想できていれば、慌てることなく余裕を持って誘導できます。その余裕は誘導に自信を加え、より安全な合図が出せるはずです。

 素早くダンプの出入りに対応し、大きな声でわかりやすい合図を出していれば、運転手や監督などに「お、あのガードマン動き良いな」と思われます。現場はただ立っているだけの人より、しっかりした人が欲しいと思うのは当然なので、それだけでアピールできることでしょう。「明日も来いよ」と言われるのは実はかなりの褒め言葉です。それがあなたの価値を高め、同時に会社の価値も高めます。

 ですから最低でも今現場の状況が①~⑥のどこなのか、次にこうなるからどうするべきかを考えられるようになってください。この程度なら、「早く終われ」でいっぱいの頭でも余裕で考えられるはずです。

 前にも書きましたが、現場では職人さんが働いていて、ガードマンがどれだけ頑張っても現場が早く終わるわけではありません。しかし、ガードマンとしての仕事をより良く行うことでスムーズに現場が動けば、それは良いことに間違いありません。定められた仕事をきっちりこなすのは、お金をもらっているプロフェッショナルとして当然のことです。日々精進してくださいね。

2016年11月14日月曜日

笑顔の価値

 現場で職人さんや監督などと会った時、どのように挨拶してますか? 

 しないと言うのは論外ですが、同じ「おはようございます」の言葉も、相手を見もしないでボソっとつぶやくようでは義務で縛られてしているかのようです。挨拶するのは常識だからと、でもめんどくさいと思っているのが透けて見えます。朝から無意識的にネガティブな空気を醸しているのかも知れません。

 相手の目を見て、普段より少し高い声で、笑顔で挨拶すればまったく印象が違ってきます。たったこれだけ。少し意識を代えるだけで、相手の印象をよくできるはずです。

 何もないのに笑顔など出ない、と思う方は、誰か好きな人(ペットなどでも)に会うのを想像するといい顔になるのではないでしょうか。笑顔で語りかけてくる人には明るい雰囲気が感じられるはずです。人と会う前に少しだけ想像力を使えば、その後の良好な関係が作りやすくなります。ぜひ試してみてください。

 お金も使わず、お金で買えない良好な関係が望めるなら、やらない手はないですよね。今からでもすぐ実行しましょう。笑顔大事ですよ。たとえ話すのが苦手でも、にこにこして話を聞いているのなら、相手も悪い気はしないでしょう。

 あなたが笑顔になると、あなたの周りが変わるかもしれません。あなたの周りが変わると、あなた自身にも変化があるはずです。

 笑っていられないような毎日を過ごしているかもしれませんが、それは他人にしたら関係のないこと。無味乾燥とした毎日は、あなたの無表情からきているかもしれません。まずは今すぐ、口角上げて過ごしてみてください。

2016年11月11日金曜日

日記だなこりゃw

 今年一番の冷え込みなのに朝から土砂降りの中片交やってきました(現場も出てます)。

 いや~、寒さと豪雨で現場行く前から不機嫌の極みでした…。まぁ早く終わったからいいけど。でもなんか熱っぽい…(ヽ'ω`)。

 本当にみなさん体が資本ですから、風邪なんか引かないように気をつけてくださいね。まぁ気をつけても極寒の現場なんか入れられても断れないんですけど…。本当に理不尽ですよね。

 毎日遅刻せずに現場出てるみなさんにはいつも頭が下がります。がんばりましょうね!!

2016年11月9日水曜日

事故が起こったら

 前回は事故を起こさないための心がけ的なことを書きましたが、にんげんだもの、ミスは起きます。実際に事故が起こったときの対処法などを今回はやろうと思います。

 事故と言ってもいろいろですが、最もおおい事故は当てた、とか擦ったとかいったものです。自分が関わってないない場合でも、何かしら事故があった時は連絡してください。まずは隊長、監督、会社、そして警察も呼んだほうがいいでしょう。

 現場にメモと筆記用具は持って行っていますね? 事故発生時刻や車のナンバー、運転手の氏名、連絡先など控えてください。

 そして、携帯やスマホのもので構いませんので、写真を撮ってください。ぶつかって壊れた物の様子や、車の傷がついた部分等、事故と関係のあると思われるものはすべて撮っておいてください。車は傷とナンバープレートが同時に写った物も一枚はほしいところです。

 それと、車を修理に出した場合、板金屋さんやディーラーなどの連絡先も抑えて置いたほうが良いです。

 事故が起こったら事後処理は警備会社が加入している保険屋さんと、車の持ち主が契約している保険屋さんどうしでの話し合いになるので、写真や時間など、起こった事実がよりわかった方がその後の話が早いので、警察が来た時間や、会社に連絡した時間など、動きがあったらその都度メモを取り続けてください。

2016年11月8日火曜日

誘導ミス、そして事故!

 みなさん、事故起こしたことありますか?

 わたしあります(笑)。いや、笑っちゃいけないんですけどね(笑)。それも誘導ミスで。我ながら恥ずかしい話なんですけど(^_^;)。

 昔は声出すことにちょっと抵抗があって、「オーライ!」とか言うの恥ずかしかったんですよね。バカですよね。警備員がオーライ言って誰も変に思ったりしないのに(笑)。でも不思議なことに、男性ってちょっと声出すのためらう人おおいです(女性は初めから声出せる人がおおい)。声出し大事ですよ! 現場ではでかい声で誘導してくださいね。たまに大声出すと気分いいですよ。誘導してるとたまにではなくなりますが(笑)。

 さて、誘導ミスで事故が起きるとアタマ真っ白になります。自分で誘導してて、まさに目の前で事故が起きるんですから。事故が起きる直前、絶対大声が出ます(反射的に)。「あぶなーいッ!!!」とか、もっと切羽詰まったら単に「あーーーッ!!!!」とか(笑)。

 わかりますか? 最終的に大声を否が応でも出すことになるんですから、その前の余裕のある時から適正な声を出せばいいんですよ。

 誘導灯や手で合図もするでしょうが、声があると相手により伝わります。小さい声もダメ。中途半端な声出しする人は合図も同様中途半端なので、声も動作もおおきく意識して出してください。

 特に自分の誘導ミスで事故が起こった時は大変です。もう目の前で見せつけるかのように事故が起きるわけですから。「ウソやろ?!」とか思ってももう遅い。身がすくむような思いがして、穴があったら入りたい…なんて現実逃避もできない。

 場合によっては、運転手が激怒して怒鳴り散らしてきたり。だけど当然なんの言い訳もできず謝るしかないですよね。自分のせいでそうなったんですから。

 だから絶対事故起こさないでくださいね。過去の経験もあって、わたしはもう絶対に事故を起こさない自信があります。こういい切れるのは、自分の誘導に全幅の責任感を載せているからです。わたしが誘導する時は、相手が判断する余地もないほど毅然と誘導しています。「わたしが止まれと言ったら、おまえ止まるやろ?」くらいの。相手にも目的があるのでしょうが、それを上回るこちらの目的を示す。そう、目的とは事故を起こさないという責任感です。

 ふつう運転手がガードマンに誘導されてバックなんかする場合、信用しています。人が見てくれてるから大丈夫だろう、と。ましてやプロなんですから。そこでぶつかったりすると当然怒ります。声と合図を駆使して、安全な誘導をお願いします。

2016年11月7日月曜日

道を聞かれたら

 現場に立っていると、けっこう道を聞かれたりしますよね?

 そんな時、みなさんどうしてます?

 わたしは方向音痴な上に左右盲(とっさに右左の判断ができない)なので、そんな時は「すみません、地元じゃないので…」みたいに断って心苦しい思いをしていました…。でも今はスマホがあるじゃないですか! うまく使えばすごくスマートに道を教えられます。

 スっとスマホを取り出し、Googleなんかを使って音声検索します。「○○市○○町  □□株式会社」とか、「☓☓区☓☓町△△ビル」とか音声検索すると、もうピンポイントで目標が見つかります。それでマップを開けば現在位置からの経路も出てくるし、簡単でとても便利です。スマホに話しかけるだけですよ? しかも ものの数秒しかかかりません。いやー、便利な世の中になったものです。

 ただ、意外ととっさに聞かれると「いや知らないな…」と反射的に思ってしまいます。知らなくていいのです。答はスマホの中にあるんですから! だから自分の記憶ではなく、スマホに依存してください。変わった時代に寄り添って生きる。これからはそうやって柔軟に変化に対応した方が楽に生きていける世の中になりつつあるのです。

2016年11月6日日曜日

ガードマンの3つの武器

 すべての…いや、大抵のガードマンなら警備業法15条のことはよく知っていると思います。

 そう、我々ガードマンは一般私人となんら変わりはなく、エラそうに合図出したりしても、他人になんら強制や強要できる立場でないことを忘れてはいけない。そして個人や団体の活動を邪魔してはいけない(15条意訳)。これは多分現任教育が行われるたびに手を変え品を変え言われていると思うので、まっとうな警備会社のガードマンならよくご存知だと思います。

 これはまぁ昔のガードマンが警察官のように振る舞って数々の非行(盗みやおおくの強要)を行った反省により強調されている部分ですが、実際に現場に出ているガードマンにすれば、「は? そんじゃ誘導したって無視されても文句言えない? そんな状況でどうやって事故起こさずに誘導すんだ?」って気になる方もいるでしょう。

 そこで現場を通行する第三者の方々にお願いして協力をしていただくわけです。だから立場としてはまず頭を下げる! こちらのお願いを聞いてもらうのですから(笑)。この時点で「なんで悪いことしたわけでもないのに初めから頭下げなきゃいけねぇんだよwww」と、ふつうの人は思うでしょうが、これがガードマンの前提になっているのです。「ファッ?!! そんな仕事ムリでしょwww」と思いましたか? え?「一日ナンボの安い日当稼ぐために毎日文句言われて一日中頭下げるくらいなら他の仕事探すわ!」 ですって?! 

 で、ですよねー…。なんで興味持ってもらうために始めたブログでやる気削ぐようなことばっか書いてるんですかねwwww 墓穴しか掘ってねぇよコレwwww
 
 と、ともあれ、そんななかで第三者の協力を得るために我々ができること、わずかながらありまぁす!(CV:小保方晴子)

 まずひとつは態度! 普段立哨しているその立ち姿は、通行する人々に目の端で捉えられています。その目に映る姿が、腰を曲げてカラーコーンに寄っかかっているようなものなら、「あぁ、おじいちゃんがんばってるのね」と思われるかもしれません。ですが、我々は交通の安全を担保するために立っているのです。憐れみではなく、「おぉ、堂々と立ってキビキビしている!」という印象づけをして、「あの人の誘導なら間違いないだろう」と見せつけなければ相手は積極的に協力しようなどとは思わないでしょう。交差点でオロオロしているガードマンが不安そうに出す合図を信用してくれる人はいません。たとえ間違っていても、「この現場の安全はオレが守るッ!」くらいの自信を持って臨んでください。

 ふたつ目は声掛け! 例えば段差があって、自転車など降りてもらわなければならないような時、手で制止して「自転車は降りてください」ではなく、「申し訳ありません! 工事で段差ができているのでわたしが自転車お持ちしますので、お手数ですがこの先降りて通行していただけますか?(長いか)」まで言えば、印象変わるでしょう。

 車やダンプのバックを誘導するときも、相手に聞こえるよう声は出せていますか? オーライ、あるいはストップ。聞こえてこその誘導ですよ。バックを見る時はオーライとストップだけでなく、状況によっては「もっとゆっくり」とか「もうちょい右(左)」とか言えればもっと細やかに伝わります。前回も言いましたけど、誘導はコミュニケーションです。

 みっつ目が合図! 進行にしても、停止にしても、より大きく、高い位置で見やすいようにわかりやすい合図を出してあげてください。大げさなくらいの方がいいんです。そして機敏にメリハリをつければなお良いでしょう。おおきな動作で動いていると、傍目にも「あいつよく動いてるな」と思われるでしょう。

 この態度、声掛け、合図をしっかり組み合わせて使えば、相手にがんばっているのが伝わり、より協力を得やすくなるでしょう。「あいつの誘導だったら協力してやってもいい」「あの人の合図なら間違いないだろう」と思わせる。常にそういう仕事を目指してください。

2016年11月5日土曜日

誘導ってなんだろう?

 そもそも交通誘導って何でしょう? 普段働いているとこういう本質的なことって置き去りで日常過ごしてしまいます。少し落ち着いたときにでも、こういった本質的なことに思いを馳せるのもたまにはいいと思います。

 道路や建築などの現場で工事による渋滞を防ぎ交通の円滑を図るために人や車を誘導するのが交通誘導です。そして誘導の本質はコミュニケーションです。

 工事現場等で人や車が円滑に通行するためには片側交互通行になったり、歩行者通路を車道に作ったりします。そしてそのために合図や声掛けなどの案内をするために交通誘導員がいます。それなのに、工事現場の片隅に立つガードマンは所在なげに通行人に無言で手だけを出して誘導をしたりしています。

 でもそれだけだったら、いっそ看板立ててりゃよくないですか? せっかく人が立っているのだから、声かけて案内すればいいじゃないですか。お金貰って立って(誘導して)いるのに、看板や電柱のような、他人にとっては「風景」のような存在でいることに意味はなくないですか?

 通行人からしたら余計なお世話かもしれませんが、それでも、声をかけて頭を下げる。それが歩行者誘導なのです。無視されようが、丁寧に声をかけ案内する様は、監督からみると懸命に映るはずです。そのひたむきな姿は、現場で働く他の人たちになにか良い影響を与えるかもしれない。まずは笑って声を出してみてください。

 もう一度言っておきますが、誘導はコミュニケーションです。止まって欲しい、向こうに回って欲しい、ゆっくり進んで欲しい、現場ではいろいろな状況があって、通行する人や車にこうして欲しいという意思を伝え、そうなるように誘い導くのが交通誘導です。そのため、多少大げさでも大きくわかりやすい合図を出し、声をかけるのです。そして、現場を行き来する人たちが不快な思い、不安な思いをしないようにしてあげてください。あなたの声掛けで笑顔になる人もいるかもしれない。そんな誘導を心がければ、現場の雰囲気も変わるかもしれません。

2016年11月4日金曜日

やろうぜ、交通誘導!(その2)

 前回は警備員(交通誘導)のメリットを挙げてみましたが、今回はデメリットの方を挙げてみましょう。

 まずはキツいですよね。夏の炎天下でも、冬の木枯らしの中でも、外での立ち仕事です。ここ数年、夏の暑さ、冬の寒さは極端で、夏だと命の危険すらあります。雨が降ろうが、大雪だろうが、お客さんがやると言えば現場に出なければなりません。

 逆に雨に弱いお客さんだと、梅雨の時期など全然現場が動かず、働く気はあっても稼げないようなこともままあります(現場に出ないと給料は出ません)。

 あと、お盆や正月などは職人さんたちも帰省をするので、1~2週間現場がなくなります。警備員は現場に出てなんぼなので、当然給料に響きます。

 さらに、パリっと制服を着こなしどんなに上手に誘導ができても、警備員には何の権限もなく、そこらを歩いている一般人と何ら変わりはありません。心無い人に合図を無視され、事故や危険なことが起こると「なにやってんだよ!」とか余裕で文句言われます。そんな理不尽にあっても「申し訳ございません」と頭を垂れる、聖人君子のような人でないと務まりません。(ここで「てめぇのせいだろクソが!!」なんて言うととってもめんどくさいことが起こります。)

 そして、警備員がどれだけがんばっても、工事は建設会社や工務店がやっているので、現場が早く終わるわけでもなく、看板や保安資機材は基本お客さんが用意するものなので、看板や案内が足りずに通行止めなどやっていると「もっと前のところに看板置いとけや!」とかよく言われます。ドライバーなんかから吐き捨てるように文句言われるのは本当に切ないです(笑)。

 かてて加えて交通の現場は日によって人数が変わったりするので、現場の隊長にでもならない限り毎日日替わりで各所の現場を行き来します。毎日番地などを聞いて地図を調べて電車の時間調べて、現場に到着できる能力がないと務まりません。

 …なんだか書くのが辛くなってきましたよw 

 まぁ工事現場で「文句言われる担当」みたいな立ち位置で、自分の意思が現場に関与する余地は極めて少なく、もらえる給料も一日一万いかないくらい。さらにお客さんの都合によって仕事があったりなかったり。逆にこんな仕事よくやってるなってレベルですね(笑)。

 こんな無茶な仕事、一万前後で依頼してくるんだから客も面の皮厚いよなー。そりゃやる人いないわけだわ(笑)。

 でもたまに「自分プライド持って誘導やってますから!」って人もいるんだよなー。どんだけドMなんだよ…。

 こんな仕事ですが、弊社では交通誘導員を募集しております!!!!

2016年11月3日木曜日

やろうぜ、交通誘導!

 前回も書きましたが、募集を打ってもとにかく応募がありません。

 なんでですかねー? ということで、交通誘導警備員のメリットを挙げて行こうと思います。これを見れば、少しはその魅力がわかってもらえるかも知れません。

 まず思い当たるのは、まったく何の資格も必要ない、ということでしょうか。18歳以上で、破産してなくて、薬物や酒の中毒や重度の精神障害がなく、暴力団とか入ってなければ、誰でもなれます! たとえ殺人を犯していても、刑の執行が終わって5年過ぎれば、な、なんと警備員になれるのです(警備業法による)!!
…まぁ、人殺しを雇うかどうかはその会社によるでしょうけど(^_^;)。(まっとうな警備会社では雇いませんよ?)

 あと、特に夜勤なんかだとけっこう早く終ることが多いです。だいたいの警備会社はそうでしょうけど、一日9時間拘束8時間労働になっていると思います。そこで昼過ぎくらいに終わることがたまにあって、数時間で帰ることができたりすると、コレだったら一生働いてもいいな♪ なんて思うことがあります(笑)。まぁそうしょっちゅうではないですけど。

 会社によっては給与の日払いや週払いに対応するところもおおく、お金に困っているときも安心♪ ってこともよくあります。…でもわたし個人としては、しっかり節制して月払いで安定して生活できるくらいの余裕を持った方が絶対いいと思いますが…。

 えー…と、メリット、これくらいですかね(笑)?
(ほぼ)誰でもなれて、たまに早く終わるよ! みたいな(^_^;)。

 と、ともあれ、警備会社ではみなさんのご応募を切にお待ちしていますよ! まぁやってみて!!(切実)



…念のため、次回はデメリットでも挙げてみますか? メリットだけだとフェアじゃないですしね?(笑)

2016年11月2日水曜日

はじめました!!

 「はじめました!!」なんて言っておいて、なんだか「終わってる」感満載のこの警備業界。どこもそうなんでしょうけど、募集を打っても全然人が集まりません…。大手数社のように体力があって広告費もそれなりに捻出できる会社はさておき、わたしが勤めるような零細だと募集に使える金額もごく少なく、もうジリ貧です。東京オリンピックまで保つんでしょうか(汗

 のっけから景気の悪い話ですが、抱えている警備員は高齢を極め、現場に出せばクレームの嵐! そして若い人は全然集まらない。未曾有の危機を迎えていると言っても過言では無いでしょう。そんな状況で、警備業界の現状を発信しつつ、それによって同業、他業の方の目に触れて何かしらの情報をやりとりできるような機会がもしできれば、生き残るアイデアが降ってくるかもしれない、と淡い期待を持ちつつ、このブログを始めるに至りました。

 わたしは警備業界で20年ほどの経験を持っています。社会に出てからほぼこれ一本でやってきました。千葉の地方の零細警備会社に今も勤めており、経営にも一枚噛むくらいの立場です。警備会社の幹部によくある、現場のいち警備員から始めて、特に執着があったわけでもなく でも水が合っていたのかズルズルとつづいてそれにつれて立場も上がっていった感じ(警備あるある)です(笑)。

 昔は大学生やフリーターが手軽に小銭稼ぐっつって警備員になってたものですが、最近の若人は本当に警備員やりませんよね。情報化社会のバカっ!!!(笑)

 人がこないなら、じゃあどうするって話なんですが、これがまったくもってわからない! 他業種に軸を移すとしても、弊社のリソースは少数の地元に住む年寄りくらい。これを活用したビジネスってなんだ?(笑) 

 うーんうーん…。こんな感じで悩みながら結局どこにも踏み出せない。そんな毎日を発信して行こうと思っています(笑)。