2016年11月15日火曜日

現場で考えるべきこと

 普段現場に立っている時、何を考えているのかと言うと、9割以上が「早く終わんねぇかな…」あるいは、「今日何時に終わるんだろ…?」だと思います。正直一日の給料が決まっているわけですから、より早く終わった方がよりお得ですもんね。

 それはさておき、ガードマンと言う立場で現場を回すことを考えた時、しておいた方が良いことがあります。それは、「次に何が起こるか」を考えておき、「そのための準備」をしておくことです。

 例えば水道工事の現場ならおおまかに ①舗装を剥がす ②土を掘る ③配管 ④埋め戻し ⑤転圧 ⑥舗装を引く という流れがあります。

 最初の①の部分では現場の工事作業帯に空のダンプがまず入りますよね。ユンボで剥がした舗装を積み込むことから始まりますから。ダンプは道路の上りから来る? 下りからくる? 作業帯のどこから入る? 入るのはダンプの前(頭)からそのまま? 後ろ(ケツ)からバックで? この疑問に対して、「向こうからダンプがやってきて、ここで頭を振って作業帯の後ろからバックで入る」までわかっていれば、ある程度コーンバーを外しておいて、「ダンプが来たらあそこで合図を出してここのカラーコーンをずらして誘導しよう。」くらいまでの準備ができるはずです。ここまで予想できていれば、慌てることなく余裕を持って誘導できます。その余裕は誘導に自信を加え、より安全な合図が出せるはずです。

 素早くダンプの出入りに対応し、大きな声でわかりやすい合図を出していれば、運転手や監督などに「お、あのガードマン動き良いな」と思われます。現場はただ立っているだけの人より、しっかりした人が欲しいと思うのは当然なので、それだけでアピールできることでしょう。「明日も来いよ」と言われるのは実はかなりの褒め言葉です。それがあなたの価値を高め、同時に会社の価値も高めます。

 ですから最低でも今現場の状況が①~⑥のどこなのか、次にこうなるからどうするべきかを考えられるようになってください。この程度なら、「早く終われ」でいっぱいの頭でも余裕で考えられるはずです。

 前にも書きましたが、現場では職人さんが働いていて、ガードマンがどれだけ頑張っても現場が早く終わるわけではありません。しかし、ガードマンとしての仕事をより良く行うことでスムーズに現場が動けば、それは良いことに間違いありません。定められた仕事をきっちりこなすのは、お金をもらっているプロフェッショナルとして当然のことです。日々精進してくださいね。

0 件のコメント:

コメントを投稿